すわ、

 

自らの浅ましさだとか、皺の薄くなった脳味噌だとか、気持ち悪いなあと思っている。フィードバックという機能がすっぽり抜け落ちちゃってるから思うだけ。明日こそは少しでも上手くやろうとぼんやり考えて、繰り返す。異端に満たない程の欠損。しかしながら世間様に弾かれるくらいには欠如。

お酒を飲まずに眠る夜が少ない身なのでいつでも睡眠の質が悪い。悪夢ばかり見ている。昨日も1ヶ月前も1年前も魘された。内容は都度違えどあまりに嫌なリアルに包まれていて、それが現実であるように感じて、もしかしたら本当は現実だったのかもしれない。悪夢・或いは白昼夢がずっと消えないでいるのもきっと欠けたどこかの悪戯なんだ。

何を継ぎ接ぎすれば社会に上手く嵌れるのかも分からずに任意のパーツを探す毎日を過ごす。歯車みたいな顔を一瞬だけする。その一瞬がめちゃくちゃ上手い自信がある。それは最早反射的な仕草で、自らが望んで繕った訳ではない。瞬きの間くらいはぴたりと合う形がわかるし、そうあれるのだ。けれど瞬間を切り抜いただけで自分の動作の中に蓄積されるわけではない。連続体で捉えられるわけはもちろんない。コミュニティに所属する時間が長い程に乖離を感じる。埋められないその隙間を。そうしてなんとなく疎外感を覚えるのだ。わたしは賢いので、誰かが望む人格のどれにもなれないことがわかってしまった。更に言えばわたしは馬鹿なので、それになる為に何を補って何を潰せばいいのかがわからなかった。

いっぱい御本を読むこどもでしたが、終ぞ人の気持ちは分からず、添えずにここまで来ましたよ。そういえば大人にもなれませんでした。女の子にも、誰かの大切なひとにも。なれませんでしたが、取り敢えずは死ぬことが叶わず、生きております。溜息を吸って循環し続ける人生。上も下もなく漂っている。何物でもない。ずっとそうだったよね。これからもそうでいることがお約束されていますもの。ぷかり浮かぶ様は醜くて、お似合いですわね。

わたしは名前が欲しかった。固有名詞としてのラベリングを望んでいた。傲慢だからこそ、他人の息を奪いたかったのだ。叶わない延長線上なので、有象無象にカテゴライズされた先で幸せな悪夢を見ている。

イレギュラーを貪っている。