2023-01-01から1年間の記事一覧

エゴイズムをシロップで希釈

ずっと外が怖かった。外が怖すぎて出られなかった時期があった。明けない夜を探して秒針を追って、明けゆく空に願いを溶かしていた日々が、確かにわたしにはあったのだ。 明けない夜はないという言葉は、励ましの一節として使われがちだ。夜は昏くてなんも見…

わたしとチャットと紅と

この文言、インターネットにズブズブの金子みすゞみたいでよくないですか?今回は0点の電子大喜利を披露したかっただけなのでこれで終わりです。パケットを無駄にしたことを悔いてください。以下最近のどうでもいい箇条書きすぎ日記です。 ・酒飲みすぎ 酒が…

すわ、

自らの浅ましさだとか、皺の薄くなった脳味噌だとか、気持ち悪いなあと思っている。フィードバックという機能がすっぽり抜け落ちちゃってるから思うだけ。明日こそは少しでも上手くやろうとぼんやり考えて、繰り返す。異端に満たない程の欠損。しかしながら…

雁首と椿・スペクトラム

そろそろ20+n回目の誕生日を迎える。脛から血を流しつつ大阪に向かったあの日から1年が経過したと思うと早いような気もする。しかし鬱病になってからというもの、時を重ねるという現象自体がめっきり億劫になった。本質的には、15歳の時にわたしはいちど死ん…

鬱血した生首

間違えて喉奥に爪をぶっ刺し続けている。身体が物理的に強いで定評のあるわたしだが、どうやら粘膜は人並みの耐久性しかないらしい。少しだけ唾液に血が混じっていて。そういえば最近トマト食べてないなあとぼんやり思った。 1年以上ぶりにわたしの肩を見た…

ハロー、空中。

わたしにとってのおしゃれは別にたのしいことではなかった。化粧も、髪型も、服装も、そこそこであればよいのだ。それらは世間様を渡り歩いていく防御の術でしかないから。 自身がかわいくない顔立ちをしていることもぽっちゃりに分類される体型であることも…

彼女は肉を屠って蝶になった

小説は論理的に構成されなければならないが、詩はそうでないから人間の本質を映している。的なことを中島らもだか荻原朔太郎だかが言ってたらしい。ふーん。バイト先で結構話す社員さんが教えてくれた。わたしは詩とか本当に読まないけど、自論として「ぜっ…

緑の黒髪

ラブホのライターばっかり使っている。家にあるライターの7割はラブホから持ち帰ってきたものなんじゃないだろうか。しかも別にその場しのぎという訳でなく、しっかりガス欠するまで使ってしまう。そうしてライターが部屋の隅に積み重なっていく。ホテルの電…

決意表明

ここ半年で2回も休職を食らった。1度目はのっぴきならない事情で職場がなくなって、2度目はのっぴきならない事情でドクターストップがかかったからだった。これは主観マシマシ被害妄想チョモランマ意訳だけれど、医者に「モツやばいですよ」って言われたこと…

知らない夜の住処

酒を飲む夜は肴代わりに煙草をよく吸う。逆に酒を飲まない夜は眠れないので煙草をよく吸う。毎日ひと箱、よく分からないままにたばこ税を払っている。 ベランダに身体を投げ出して、吸い終わって部屋に戻って。そのあとすぐの息は大体白い。それが肺に残った…